子宮内膜症と診断されてから数か月経ち、私は前の記事で紹介した書籍『子宮内膜症 症状緩和のためのナチュラルセルフトリートメント』に書かれていた内容からできそうなことをピックアップして実践していました。今回はその中でも食事の面についての実践を書きたいと思います。
食事療法の目的
この書籍の食事プランでは、野菜や果物に使われる化学肥料や食肉用の家畜を飼育する際に用いられる抗生物質などの毒素の摂取を減らすことを主張しています。
毒素を減らすことは、日々毒素を分解している肝臓を正常に機能させることにつながります。
肝臓は子宮内膜症の症状の元となるエストロゲンをより害のない胆汁に変え、胆汁は便となって体外へ排出されます。
肝臓に負担をかけない食事をすることで、身体が正常に働くようになっていくでしょう。
書籍に示されている食事療法
具体的な実践内容は以下の通りです。
- 加工処理された肉は避ける。赤肉(牛肉・羊肉)は週に1度まで。新鮮な鶏肉なら大丈夫。
- 貝や養殖された魚。新鮮な魚は大丈夫。
- 牛乳、乳製品。卵は大丈夫。
- 炭酸飲料、コーヒー、紅茶、ココア、アルコール類。代わりにフルーツティーやハーブティーを用意する。
- 水道水やペットボトル入りの水。
- 小麦、小麦製品、豆乳、大豆製品。
- オーガニック(有機栽培)の野菜や果物をたくさん食べる。
- 1日にグラス8杯のミネラルウォーターを、他の飲み物の代わりに飲む。
- オート麦、キヌア、米、トウモロコシなどの穀物。豆もよい。
- できるだけ多くの生野菜を食べ、オーガニックの植物油と酢でドレッシングを作ってかける。
- おやつにはカボチャやひまわりの種などの種子を食べる。
- 甘いものが欲しいときは砂糖の代わりにはちみつを使う。
基本的にはそれまで私が実践していた内容とさほど変わりなかったので、以後はこの書籍に書いてある内容を実践していくことにしました。
上記の食事を実践すると、ファストフードや牛丼など、以前は食べていた身体に負担のかかる食事は自然と食べなくなりました。
私が実践したことと感想
子宮内膜症と診断されてから数か月間、肉、魚、卵を絶っていましたが、週に数回程度は食べるようになりました。ずっと動物性食品を絶っていたので、体重が減り、体力も落ちているように感じていたからです。
大豆製品をしばらくは避けていたのですが、醤油や味噌などの調味料も気にしなければならず、大変だったので途中で諦めました。
基本的には上記の実践を試みましたが、社会生活を送る上でいつも完璧にできたわけではありませんでした。
たまには美味しいスイーツも食べに行きましたし、麺やパンなどの小麦製品も週に1回程度食べていたと思います(カップ麺や菓子パンは避けていました)。
しかし、旅先でスイーツや揚げた肉などの美味しいものを食べすぎた後や、焼肉に行った後の帰りなどに、お腹を壊して大変な思いをすることが数か月に1回程度ありました(重い生理痛+胃腸を悪くしたときの痛みです)。 そういうときは、自分は大きなチョコレート嚢胞を抱えているんだったと思い出し、やはり整った食生活をした方がいいのだなと気を引き締めたものでした。
書籍に書かれている食生活を数か月~1年など完璧に実践できたなら、治癒はもっと早かったのではと思いますが、そこはその人のライフスタイルにもよるので、難しいところです。完璧にできなくても、現状を変えようとかなりの方向転換をしたので、この時の私はよく頑張っていたなあと思います。
たまにはめを外してしまうこともありましたが、基本的には健康的な食生活を実践したことで、食事による腹痛が劇的に減ったこと、胃腸の不快感が和らいだこと、健康的な食生活をしていることが自信になっていったことなどで、健康度は上がっているように感じました。
食事療法はこの後もいろいろと試し、現在はこの書籍に書いてあること全てを実践しているわけではないのですが、この時身に付いた基本的な健康習慣が、今の私を支えています。
子宮内膜症になり、この書籍に出会い、健康的な食生活を身に付けられて良かったなと思っています。
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