20代半ばで子宮内膜症になってから、様々な方法で症状に対応し、健康になろうと取り組んできました。子宮内膜症を克服して妊娠するまでの全体的な流れを説明します。
取り組んだ内容の詳細は、後日別の記事で記載しようと思います。
子宮内膜症の症状が出る~薬物療法
20代半ばのある時、腹部に激痛があり救急車を呼びました。痛み止めを飲んで1日でおさまり退院したものの、次の日再び激痛が。
痛み止めを飲んで病院に行き、子宮内膜症(右卵巣チョコレート嚢胞)の診断がつきます。
チョコレート嚢胞は6cm以上と大きく、医者からは手術を勧められました。
最初はさっさと手術をして嚢胞を取ってしまおうかと考えたのですが、手術をしても再発の可能性があること、他の治療方法も選択肢にあること、中には自己治癒する人もいることなどを知り、経済的にも身体的にも負担のかかる手術をやめることにしました。
それから3年半、低用量ピルによる薬物療法を続けました。
低用量ピルは服用している間生理を止めます。結婚して妊娠を望んだことから、20代後半で治療をやめ、経過観察に切り替えました。
その後子宮内膜症の治療は1回も受けていません。
治療の効果と下記に取り組んだ内容のおかげで、薬物療法をやめる頃にはチョコレート嚢胞は3cm台になっていました。
症状もだいぶ緩和され、腹痛はほぼなくなっていました。
不妊治療のクリニックに通うようになったことをきっかけに、子宮内膜症の治療で通った病院へは行かなくなり、経過観察は3年程で終了しました。
食事の改善
薬物療法を開始したのと同時に、少しでも自然治癒に近づきたくて、食事の改善を始めました。食事の内容は健康に直結します。
ネットや書籍の情報を参考に試行錯誤を重ねながら改善していきました。食事は現在もとても大事にしていて、食品添加物、精製された糖質、農薬、加工肉などの不自然なものを食べない、伝統的な製法の調味料を使うなど、基本的な方針は今も変わっていないです。
この頃、オーガニックやヴィーガンのレストランの開拓もし、楽しみながら健康的な食生活を目指していました。これらのレストランの記事もいつか投稿したいと思います。
ハーブ・アロマ
自然治癒を目指すにあたって、『子宮内膜症 症状緩和のためのナチュラルセルフトリートメント(バレリー アン ワーウッド、ジュリア ストーンハウス著 飯嶋慶子訳 フレグランスジャーナル社 2010年)』という書籍を参考にしました。そこに、ハーブ・アロマでのセルフケアが効果的と書いてあったので、1年間ぐらい行っていました。ただ、費用がそれなりにかかるので、途中で中断してしまいました。
30歳過ぎに植物療法に出会って再びアロマ・ハーブを始めるまで、飲みやすいブレンドハーブティーは嗜好品程度に飲んでいました。
メンタル面での取り組み
子宮内膜症が直接の要因ではないのですが、子供の頃から何となく生きづらさを感じていました。それを克服したくて己の心と向き合ってみた時期がありました。
結果的に精神が以前よりしなやかになり、ストレスを感じにくくなり、子宮内膜症を含めた様々な不調の改善に繋がった気がします。
鍼治療を始める
薬物療法をやめて数か月経った頃、近所に評判の鍼灸院があるとの噂を聞いて行ってみました。効果がすごかったので、今でも通い続けています。
針治療は子宮内膜症など婦人科系の疾患にゆるやかに作用するそうです。
運動に取り組む
30歳になる前、経過観察でチョコレート嚢胞がガン化しているかもしれないと言われ、何か対策はないかとジョギングを始めました。その後の詳しい検査でガン化はしていなかったことがわかったのですが、運動習慣は妊娠するまで続けました。
その時の検査で、チョコレート嚢胞は2cm台まで小さくなっていることがわかりました。
運動は子宮内膜症などの婦人科疾患をはじめ様々な不調に効き、健康度を高めるのでしょう。
栄養療法に取り組んでみる
以前より体調は良くなっていたものの、私には慢性化しているアトピー、肩こり、不妊、そして小さくなってはいるもののずっとあるチョコレート嚢胞などの不調がいろいろとありました。これらを取り除いてもっと健やかに過ごしたいと思い、自分は栄養不足なのでは?と思い栄養療法(サプリメント)に取り組んでみました。
半年ほど続けてみたものの、高いサプリメント代のわりには私はそこまで効果を感じられず、やめました。効果を感じられる人とそうでない人がいるようです。
朝食断食をしてみる
30代の初め、アトピーに朝食断食が効くとの情報を得て、半年ほどゆるく実践してみました。思考がクリアになりアトピーの症状は良くなっていったのですが、生理が止まってしまいました。これじゃ妊娠したいのに本末転倒と、やめることにしました。
朝食断食は向き不向きがある健康法だったのですね。この頃が膨大な健康情報に一番迷走していたかもしれません。
植物療法(フィトセラピー)に出会う
生理が止まって途方に暮れていた頃、鈴木七重さんの著書『ゆるめる・温める・巡らせる』を読み、ハーブやアロマをセルフケアに用いる植物療法に目覚めました。
植物療法との出会いが私にとっては大きな転換点の1つでした。植物療法は私の趣味、癒しとなり、今まで根詰めて頑張っていたのが肩の力が抜け、ゆるむのが上手になりました。
整骨院で骨盤矯正
植物療法を始めて少し経った頃、膝の痛みが理由で近所の整骨院に通うようになりました。そこで骨盤矯正をしてもらい、今までどれだけゆがんだ姿勢で過ごしていたかを実感しました。施術を受け続けたら長年悩んできた肩こりに劇的な効果があったからびっくり!
身体のゆがみが取れたことで、妊娠しやすくなったのではと思っています。
不妊治療を受ける
30代の初め、朝食断食がきっかけで生理が戻らなかったので、婦人科(経過観察で行っていたクリニックとは違うところ)に行って薬を処方してもらい、生理が来るようになりました。
婦人科で最後に観察したチョコレート嚢胞は2cm以下だったと思います。生理が重いなどの他の症状もなく、この頃には子宮内膜症の症状を克服していました。
そこの婦人科に数か月通い、不妊の相談もしましたが、本格的に不妊治療をするなら専門のクリニックが良いとアドバイスをもらい、西新宿の加藤レディスクリニックに通うようになりました。
加藤レディスクリニックで体外受精を行い、採卵も移植も問題なく終了、3か月で卒業となりました。その後の妊娠経過も順調でした。
まとめ 今までの実践を振り返って
子宮内膜症の症状が出てから7年以上、書籍やネットの情報を基に自然治癒の道を模索し、自分に合う・合わないを確かめながら実践してきました。
時間と費用はそれなりにかかりましたが、結果的に子宮内膜症の症状はなくなったこと、チョコレート嚢胞自体も大分小さくなったこと、不妊治療の結果がすぐに出たこと、全体的な健康度が上がり不調が少なくなったことなど、良いことがたくさんありました。
具体的な実践方法は別の記事で記載していきます。
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