鍼治療って効果あるの?痛くないの?と、不安に思う人もいますよね。
本格的な鍼治療は心身の調子を整え、時間をかけて身体を良い方向に導いてくれます。
鍼治療は子宮内膜症をはじめとした婦人科系疾患にも効果があるそうです。
実際に私も何年も通い、身体がほぐれていくのと同時にチョコレート嚢胞も小さくなっていきました(食事療法や運動などの他のセルフケアも一緒に行っていたのもありますが)。
この記事では私の鍼治療の経過と効果をお伝えします。
本格的な鍼治療に通うまで
子宮内膜症と診断される前から、月に1回程度指圧を行ってくれる整体に通っていました。
中学生ぐらいから肩こりが気になり、整体に通わないと日常生活にも支障が出ていました。
施術してもらった後はとても気持ちが良く、身体もゆるやかになるのですが、1,2週間するとまたひどい肩こりに見舞われるという具合でした。
その後引っ越し、別の整体に通うことになります。
そこでは、指圧と一緒に鍼治療も行ってくれるところで、これが私の鍼治療との出会いでした。
指圧と鍼の相乗効果で、施術が終わった後は身体がぽかぽかと温かく、心身共にリラックスしていました。
ただ、ここに通っていても、1週間ほど経つとひどい肩こりが舞い戻ってきます。
先生にも「肩が鉄板のようだね。」と言われつつ、表面的な凝りを取っているのみで根本的な解決にはなっていないのかもと思うようになりました。
そんな時、自宅からすぐのところに本格的な鍼治療が受けられる場所を見つけました。
そこでは今まで受けた施術とは違い、長く太い鍼を使います。
以前の鍼治療は腰から首にかけて鍼を打ってもらっていたのですが、そこでは頭の先から足首まで、身体の背面だけでなくお腹や顔などの表側にも鍼を打ちました。
結局そこの鍼灸院が気に入り、20代後半から現在までずっと通っています。
この鍼灸院に出会えたことは私の健康度の底上げになりました。
本格的な鍼治療の体感
本格的な鍼治療に通い始めてから、最初の頃は私の身体が硬すぎて、鍼が奥深くまで入らないことがあったのですが、回数を重ねるに連れてずずずっと筋肉の間に鍼が入っていくのが分かりました。
そのずずずっという感覚が気持ち良いのです。
ときには、ぴきーんといって身体がしびれるような、びっくりするような感覚が訪れることもあります。これは癒着していた筋肉がほぐれたときのものです。
「ぴきーん」は結構な衝撃なので、私はいつも大きな変な声を上げて呻いています。
でも「ぴきーん」の後はその部分が一気にゆるみ、とても気持ちが良いです。
凝っている部分は打たれるときに鈍痛を感じることもありますが、注射のような鋭い痛みではなく、すぐに気持ち良さに変ります。
全ての鍼が痛いわけではなく、基本的にはずずず、びーんとほぐしてもらうような感覚です。
私は背中や首の鍼が好きです。
いつも背中や首はガッチガチに凝っていたのですが、ずしっ、ずしっと鍼をたくさん打ってもらって、少しずつ身体が柔らかくなっていく感覚がたまりません。
そこの鍼灸院では、背面全体に鍼を打った後、お灸をして5分~10分程度置き鍼をします(時計を見ていないので正確な時間はわかりません)。
この置き鍼がとても心地よく、身体がとろとろになって眠ってしまうこともよくあります。至福の時間です。
顔やお腹に鍼を打たれるときは、最初は怖かったです。
仕事が忙しくてガチガチに凝っていたとき、まぶたの上に鍼を打たれたらそこが青く腫れてしまって、殴られた人みたいになったこともありました(笑)
長く太い鍼を使うので、身体の中の特に滞っている場所に鍼を打たれると、アザができることがあります(私の身体はかなり凝っている方だと思うので、アザもできやすいんですね)。
鍼治療の効果
私は子供の時から、3か月に1回ぐらいのペースで首を寝違えていました。
また、時々背中がつったり、ぎっくり腰になりかけて腰を痛めたり、身体のどこかしらを痛めることがよくありました。
そんなときは、鍼灸院に駆け込んで処置をしてもらいました。
処置と言っても、基本的な治療は変わらず、その時の状態によって打つ鍼を足していく感じです。
施術が終わった後は、寝違えも背中のつりも腰痛も、全ての症状が明らかに楽になっていました。
完治には数日かかりますが、痛くて辛かったのがとても楽になって、感動したのを覚えています。
そもそも、本格的な鍼治療に通うようになってから、寝違えや身体のどこかが痛むというような状態にあまりならなくなりました。
身体が本来の健康な状態を維持できるようになっていったのだと思います。
そして、身体の調子が良いことで、心もご機嫌でいられます。
また、私が気にしていたチョコレート嚢胞も、この時は病院での治療を受けていなかったにも関わらず、数年で3cm台から2cm以下になり、腹痛などの症状の頻度はどんどん減っていきました。
鍼治療は、身体面での効果だけでなく、内臓の働きを高めたり、美容効果もあったりと、いろいろな作用があるそうです。
※鍼治療を受けた後に筋肉痛のようになったり、だるくなったりすることがありますが、好転反応と呼ばれるもので、すぐに解消され、身体に害があるわけではないそうです。
鍼灸院を選ぶときのポイント
鍼治療には興味があるけど、どのようなところに行ったらよいかわからない、という人もいると思います。
私が思う良い鍼灸院のポイントは以下の通りです。
長く太い鍼を使っている
本格的な鍼治療の前に指圧と鍼を一緒に行っている整体に行ったり、不妊治療専門の鍼灸院に行ったりしたことがあるのですが、どちらも鍼が細くて短く、鍼の効果だけでは満足できませんでした。せっかく鍼治療に通うのなら、太く長い鍼でしっかり筋肉をほぐしてほしいなと思います。
鍼を局所的ではなく全身に打ってくれる
身体のこわばりは、凝っている箇所だけをほぐせばいいというわけではありません。
1枚の筋肉で首から腰、腰から膝などつながっています。
背中が痛かったら、背中だけでなくその周辺にもアプローチしていく必要があります。
凝りが気になるところに少し鍼を打ってもらうだけでは、一時しのぎにしかならないのです。
指圧で身体全体を整えてもらい、追加で鍼治療を行うのなら問題ないと思いますが、鍼治療メインの施術では身体全体に鍼を打ってくれるところが良いと思います。
肩こりが辛いと思っていたけれど、頭や足も鍼を打ってもらったら気持ち良くてゆるんだ、ということもあります。
私が通っている鍼灸院では毎回お腹に鍼を打ってもらいますが、胃腸の調子が良くなるのが分かります。
せっかく鍼治療をしてもらうのなら、全身に打ってもらい、身体全体を整えてもらうことをオススメします。
施術者との相性が良い
これも結構重要です。
鍼治療の腕が良くても、施術者の態度が横柄だったり、価値観が違いすぎて話しづらかったりしては身体の底からゆるむことはできず、100%の効果が得られないかもしれません。通うのも億劫になるでしょう。
施術者の人柄も大事です。
施術者に身体の状態や悩みなどの話を聞いてもらい、それを受け止めてもらうと治療との相乗効果が期待できます。
私が通っている鍼灸院の先生も、肩の力が抜けていて優しい雰囲気で、健康上の気になることは何でも話せます。おかげでその時の身体の状態に適した治療をしてもらうことができ、自分の身体がどう変わっていっているかも聞くことができて安心しています。
通う頻度と料金
そんなこんなでそこの鍼灸院にずっと通わせてもらっています。
最初の2年間ぐらいは1週間に1度のペースで通っていました。
だんだんとそこの鍼灸院が人気になり、なかなか予約が取れず、その後は2週間に1度ぐらいのペースになりました。
身体のどこかが痛いなどの明らかな症状がある人は、1週間に1回程度通うのが効果的だそうです。
健康維持のためには2,3週間に1回程度が良いそうです。
痛みなどがなくなり、健康な状態を常に保てるようになるまでは、定期的に通うのが効果的です。
慢性的な疾患や違和感は、1回治療を受ければそれで全てが治る、というわけではないからです。
私は、だんだん肩こりや寝違えを起こしやすいなどの不調も改善されていったので、2週間に1度程度でも大丈夫になりました。
料金は鍼灸院によって違いますが、本格的で効果が見込めるところだと1回で1万円程度するところもあります。
私が現在も通っている鍼灸院は1回45分、マッサージ付きで9500円です。
どうにか家計をやりくりして通っていますが、それぐらい価値のある施術なので不満はないです。
それ以外に私が今まで通った整体・鍼灸院も一回の施術1時間程度で6~7000円はしました。
どこもある程度の効果はあると思うのですが、身体全体がガッチガチに硬かった私にはやや物足りないものでした。
その人の状況によると思いますが、本格的な鍼治療に通うとなるとそれなりの費用がかかると思っておいた方がいいでしょう。
まとめ
本格的な鍼治療はとても気持ちが良く、全身が楽になり、健康な生活づくりを手伝ってくれます。
子宮内膜症などの婦人科系疾患で悩んでいる人にもオススメできます。
鍼灸院を選ぶときは、効果が見込めそうな本格的な治療を受けられるところにしましょう。
本格的に体質改善をしたいのなら、ある程度の費用と時間がかかりますが、その後の生活の質がどんどん上がっていき、自分らしい生活を送れるようになるでしょう。
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