子宮内膜症と診断されてから数か月後に出会った書籍『子宮内膜症 症状緩和のためのナチュラルセルフトリートメント』の中に、精油を用いたセルフケアが多数紹介されていて、私も実践できそうなものを取り入れていました。
私は精油を用いたセルフケアを気に入り、ゆるやかではありますが子宮内膜症に効果があったと思っています。
1年間程度私が続けてみた内容・感想をお伝えします。
書籍に書かれてある内容(概要)
この書籍の著者はアロマセラピストであり、精油の有効性について熟知しています。
この書籍には子宮内膜症に有効な精油が多数紹介されており、どのような効果があるのかも記載されています。
1つ1つの精油には何百もの成分が含まれていて、様々な作用を起こします。
子宮内膜症の症状のコントロールに有用な精油の働きについては、以下のようなものがあります。
- ホルモンのバランスを取る
- 肝臓の働きを刺激する
- 酸素供給
- 免疫機能を促進する
- 抗菌性
- 鎮痙(平滑筋の緊張を和らげる)作用
- 鎮痛作用
- 炎症を鎮める
- 利尿作用
- リラックス作用
精油を用いたセルフケアは非常に重要であると著者は述べています。
毎日、腰湯、腰回り及び下腹部へのマッサージ、入浴の3つを行うことで、症状緩和に良い結果が得られるとしています。
腰湯は熱いお湯と冷水に交互に浸かるというもので、たくさんの精油と芳香蒸留水、たらいを使います。
入浴は、湯船に6種類の精油を混ぜたものを、1回に9滴入れて浸かります。
それぞれのセルフケアに適した精油とその使い方が記載されていますが、ここでは詳細は省きます。
私が実践したこと
私が実践したセルフケアは、3つのうち腰回り及び下腹部へのマッサージでした。
腰湯は重要だと著者は勧めていますが、時間もたらいを置く場所なども必要で、純性の精油は費用も高く、マッサージなら手軽にできそうだと思い、1年間程実践しました。
マッサージには痛みを和らげ、血流を良くする効果があるそうです。
マッサージのやり方は、スウィートアーモンドオイルに精油を混ぜ、腰回りや腹部に塗るというものです。
以下の精油を使います(スウィートアーモンドオイル30mlで希釈する場合)。
- クラリセージ 20滴
- ローズオットー 10滴
- ローマンカ モミール 4滴
- ゼラニウム 20滴
- ラベンダー 16滴
ちなみに私はエンハーブで精油を購入し、キャリアオイル(精油ではない)となるスウィートアーモンドオイルは無印良品で購入していました。
※精油の原液を直接肌に塗ること、精油を飲むことは絶対にしてはいけません。
実践してみての感想
ブレンドオイルはとても香りが良く、腹部に塗るとお腹がすーっとする感覚がありました。
精油はとても良い香りがするのです。複数の精油が混ざることで香りの良さも増し、効果も上がります。
感覚的に、これはチョコレート嚢胞に効きそうだと思いました。
後に私は植物療法を学び、自分で精油のブレンドオイルを作るようになるのですが、植物療法に比べるとこの精油の比率はかなり濃いです。
植物療法では、安全上キャリアオイル30mlの中に入れてよい精油は6滴までと教わりました。
このマッサージ用のブレンドオイルはキャリアオイル30mlに対して精油70滴も使いますから、今思うとかなり濃いです。
それでも身体に不具合が起こることはなく、お腹がすーっとして気持ちいいなと思いながら、1年間程続けました。
ただ、使っている精油が多い分、マッサージをすることに途中で飽きてきます。
最初の頃より、精油の効き目を感じづらくなったのではと思います。
それでも、食事療法やハーブティーを飲むこと、指圧・鍼など様々な取り組みと一緒に精油を用いたマッサージを行ったことで(もちろん薬物療法を続けながら)、1年後にはチョコレート嚢胞は3cm台になり、発覚したときの半分ほどの大きさになったのです!
これはとても嬉しい変化でした。
精油を用いたマッサージにある程度満足したところで、この取り組みは終了しましたが、1番チョコレート嚢胞が大きく症状も出やすかった時期に実践して、今思えば効果的だったなと思います。
追記:植物療法と出会ってからの精油の使い方
精油の取り組みを終了してから5年程経ち、30歳を過ぎた頃、植物療法というハーブや精油を用いたより詳しいセルフケアを学ぶ機会がありました。
植物療法にハマった私は、子宮内膜症や生理不順対策で再び精油を取り入れることにしました。
精油はたくさんの種類を買い集めたのですが、婦人科系疾患対策のために使ったものは以下になります。
- ゼラニウム
- ジャスミン
- ローズ
- クラリセージ
クラリセージやゼラニウムはセルフケアを始めた頃最初に使っていた精油でしたので馴染み深かったですね。
ちなみに、腰回り及び下腹部へのマッサージに使用していたローマンカモミールやラベンダーの精油も、婦人科系疾患対策というよりはリラックスやアレルギー対策目的で購入しました。今でも愛用しています。
上記4つの精油は、お風呂の湯船に垂らして取り入れました。
皮膚や呼吸器官を通して、精油の成分が身体に取り込まれます。
うっとりするような精油の香りが、極上のバスタイムを演出してくれました。
安全上、湯船に精油を入れるのは5滴までだったので、ゼラニウム3滴、クラリセージ2滴、というように、その日の気分に合わせて2種類ブレンドして入れていました。
ローマンカモミールやラベンダーなど、他の精油と合わせることもありました。
湯船に精油を入れる方法は、とても手軽で、心身もゆるみ、香りに癒され、気に入ったので今でも続けています。
植物療法を続けながら、婦人科クリニックに通って止まっていた生理を戻し、体外授精で妊娠することができました。
生理が戻ってから妊娠するまでに生理痛や腹痛は1回も来ず、経血の量も昔より減り、チョコレート嚢胞は2cm以下に小さくなっていました。
精油をはじめ、自然に即したいろいろなセルフケアを継続し、心身が健康になっていった証だと思うと、とても嬉しいです。
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